西澤果穂さん、最後のプリンセス駅伝(2023年)

2023年、プリンセス駅伝を観戦するた、福岡へ行きました。
当時コモディイイダに所属していた西澤果穂さんは、このレースが所属チームでのラスト駅伝だったのです。

プリンセス駅伝を走る西澤さん1

摂食障害になり、体調を崩し、一度競技を引退してから5年以上経って、再びコモディイイダで走り出した西澤さん。
競技復帰を考えていることを聞かされた時は、今だから言えることではありますが、私は不安を感じました。
障害者スポーツと関わり、福祉施設でも働く私は、うつ病や双極性障害などの精神疾患になる前、本格的にスポーツをやっていた人たちが、スポーツどころか、日常生活や身体を動かすこと自体を再開することの難しさを目の当たりにしていたのです。
中には、病気療養中も周囲から期待の声をかけられ、悪化してしまうケースもありました。
西澤さんの場合も、上手くいかなければ今以上に悪化することが頭をよぎったのです。
しかし本人は復帰に乗り気でした。
どのような状態で復帰するかを監督が知っていることも確認できたので、私が反対することはありませんでした。

摂食障害は、過食や拒食など単に食べることに関する症状だけではありません。
うつ病、或いは双極性障害と同じ状態になってしまうことも多い病気です。
本来ならスタートラインに立つことも大変なことです。
復帰後の西澤さんは、徐々に記録を伸ばし、グランプリシリーズに出るくらいまで走れるようになりました。
そして最後のプリンセス駅伝の1区7㎞は23分52秒で走ります。
1区のプレッシャーがかかる中、良い走りでした。
復帰してから本当によく頑張ったし、よく走ったと思います。
この経験は、西澤さんのこれからの活動に活かされることでしょう。

プリンセス駅伝を走る西澤さん2